2012年9月22日土曜日

韓国海軍力:最小限の海上抑止力を確保したいのだが

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朝鮮日報 記事入力 : 2012/09/22 10:05
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/09/22/2012092200415.html

最小限の海上抑止力確保、韓国の国家的課題に  

日中の尖閣諸島(中国名・釣魚島)をめぐる対立で、韓国の海軍力増強問題が懸案として浮上した。
日中の巡視船数十隻がにらみ合う状況で分かるように、島などを中心とする海上での紛争では、艦船の数など海軍力が重要だからだ。

韓国軍は、北朝鮮はもちろん、統一後の中国、日本など周辺国の海軍力による脅威に対抗するため、中長期の海軍力建設計画を持っている。
1990年代末から2000年代初めにかけて具体化された同計画は、イージス艦6隻、韓国型駆逐艦(4500トン級)12隻、独島級大型揚陸艦3隻などで構成する戦略機動艦隊を創設することが主な内容だった。
この機動艦隊は3個機動戦団で構成され、独島(日本名・竹島)、離於島(中国名・蘇岩礁)などでの日中との海上紛争に対応し、マラッカ海峡までの海上交通路を守ることを主な任務としている。
潜水艦も3000トン級の重潜水艦など18隻の保有を目標としている。

しかし、計画は予算不足などで半分に縮小され、海軍はイージス艦3隻、韓国型駆逐艦6隻、独島艦1隻を保有するにとどまっている。

韓国海軍はその後、ミニイージス艦と呼ばれる5500トン級の韓国型次期駆逐艦の建造を推進したが、それも遅れている。
海軍の大型艦船建造計画は、2010年の哨戒艦「天安」爆沈事件で再び壁にぶち当たった。
「海軍が『大洋海軍』を志向した結果、北朝鮮に備える体制をないがしろにし、中庭を破られた」
と批判されたからだ。

韓国国防部(省に相当)が最近発表した「国防改革基本計画(2012-30)」と「国防中期計画(2013-17)」も海軍力の増強計画を盛り込んでいるが、大半は過去の政権が推進しながら延期されたものだ。
これらの計画によると、15年に潜水艦司令部を創設し、19年から25年までに韓国型次期駆逐艦6隻が建造される予定だ。
韓国軍幹部消息筋は「過去数年間、大型艦船の建造計画が先送りされてきた上、最近発表された国防中期計画でも海軍力増強計画が軽視され、海軍の不安が高まっている」と述べた。

このため、周辺の強国との海上での紛争などに備えた中長期の海軍力建設計画を速やかに具体化すべきとの指摘が出ている。 
来年2月に発足する韓国の次期政権は、海軍力増強に優先的に取り組むべきとの主張だ。

国策シンクタンクの専門家は
「韓国には日中に比べ少ない国防費で海軍力を建設しなければならないという限界がある。
日中と同じレベルの海軍力建設は不可能だが、有事に際し、相手国に相当の打撃を与える能力を持つべきだ」
と訴えた。





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