2012年10月4日木曜日

チキンレースの最初の試練:通貨スワップ「韓国の要請なければ拡大措置延長せず」

_


● ウオン相場の推移



ロイター 2012年 10月 3日 10:34 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE89201620121003/

日韓通貨スワップ協定、韓国から拡大措置の延長申請なし=報道

[東京 3日 ロイター]  
 時事通信社など国内メディアは2日、日韓通貨交換(スワップ)協定の拡大措置について、韓国側が延長を要請していないと報じた。財
 務省幹部が自民党の部会で明らかにしたという。

 報道によれば、財務省は申請がなければ延長しない方針で、
  10月末で拡大措置が終了する可能性が高まっている

 急激なウォン安・円高など市場が混乱した際に日韓で通貨を交換するため、政府・日銀と韓国側は2005年に同協定を開始。
 昨年10月には欧州危機を背景としたウォン安を受けて上限額を130億ドルから700億ドルへ5倍に拡充した。 
拡充措置は今年10月末が期限となっている。

韓国の李明博大統領の竹島訪問などで悪化した日韓関係を受けて、日本政府は拡充延長を白紙に戻し検討する考えを示していた。

© Thomson Reuters 2012 All rights reserved.




朝鮮日報 記事入力 : 2012/10/04 08:10
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/10/04/2012100400445.html

韓日通貨スワップ:「韓国の要請なければ拡大措置延長せず」
日本政府が方針示す:韓国政府「まだ検討中」
   
 日本政府は、韓国政府からの要請がなければ韓日通貨スワップ拡大措置を延長しない方針を決めた。
 韓国側が頭を下げないなら通貨スワップ拡大措置の延長はできない
ということだ。

 NHKは
 「2日開かれた自民党の会合で、財務省の担当者は
 『今の時点では韓国側から(通貨スワップ拡大措置延長の)打診がない。
 拡大措置は、韓国側からの要請があって初めて検討した経緯がある』
と述べ、要請がない場合には拡大措置を延長しない方針を明らかにした」
と報じた。

 両国は昨年10月に通貨スワップ上限額を130億ドル(約1兆円)から700億ドル(約5兆5000億円)に拡大したが、その期限は今月31日に切れる。
 通貨スワップは外貨が不足したときに利用でき、通貨危機に対する安全装置となる。

 しかし、今年8月に李明博(イ・ミョンバク)大統領が独島(日本名:竹島)を訪れたことから、安住淳財務相(当時)は報復措置として通貨スワップ拡大措置を延長しない可能性を示唆した。
 韓国政府の一部関係者がこのとき
 「通貨スワップは日本の必要に応じ、日本が先に要請してきた」
と話したと伝えられると、日本の財務省は
 「韓国が支援を要請してきたから拡大したもの」
と韓国政府に抗議した。

 韓日通貨スワップ延長要請問題に関する韓国政府の正式見解は「現在検討中」というものだ。
 企画財政部(省に相当)関係者は
 「韓日通貨スワップを拡大した昨年は経済分野に限った問題だったため企画財政部だけで決めることができたが、最近は韓日関係に冷たい空気が流れており、大統領府や外交部との協議が必要な状況だ」
と話している。

 ほかの政府高官は
 「最近は金融市場が安定しており、あえて韓日通貨スワップを延長する必要がなくなったが、通貨スワップを延長しないと政府が決めた場合、
 韓日関係に問題が生じたというシグナルを送ることになる可能性があるため、慎重なアプローチが必要だ」
と述べた。
 韓国政府は12日に東京で開幕する国際通貨基金(IMF)総会に朴宰完(パク・チェワン)企画財政部長官を出席させ、日本の財務省などの見解をさらに詳しく把握した上で最終的な決定をする方針だ。


 これまでの韓国経済情勢から見ると、スワップの延長は不要だだろう。
 しかし、ここで延長しないと日韓関係が冷え込んでいるということに周囲から見られる。
 冷え込んでいても韓国は自力でやっていかれるという形を見せるかである。
 チキンレースなら、やはり延長はしないだろう。
 見栄張タイプの韓国にとって、日本に頭を下げることは死んでもできないだろう。
 もし、延長すれば、日本は韓国が頭を下げてきたという屈辱を韓国に押し付けることになる。
 おそらく、それはできない。



朝鮮日報 記事入力 : 2012/10/05 08:49
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/10/05/2012100500651.html

【社説】韓日通貨スワップ、アジア経済協力の枠組みで
   
 NHKは3日、日本の財務省官僚が
 「(韓国の)要請がなければ、(日本は)通貨スワップ拡大措置を延長しない」
と語ったと報じた。
 韓国と日本は昨年10月、非常時に両国の中央銀行が通貨を融通し合う通貨スワップの規模を130億ドルから700億ドルに拡大した。
 今月31日の協定期限を控え、日本は韓国が頭を下げなければ、通貨スワップを延長しないという態度を取った格好だ。

 韓国は最近、信用格付けが上方修正された上、欧米の中央銀行が無制限の量的緩和に乗り出し、外貨の過度の流入を懸念している。
 その上、外貨準備高が3100億ドルを超え、中国との通貨スワップ協定などでいつでも使える資金を940億ドル確保している。
 韓日通貨スワップ協定が中断しても当面問題にはならない。

 2008年の金融危機では、韓国が先に通貨スワップ協定の締結を求め、規模を拡大しようと言ったのは事実だ。
 しかし、日本も当時、韓中通貨スワップの規模が560億ドルに拡大したことを受け、韓国が中国に傾くのではないかと感じ、政治的、経済的な側面での検討を経て、韓国の要請を受け入れた経緯がある。
 アジア経済圏の三つの軸である韓中日は、輸出入、原材料と部品の相互供給などで密接につながっており、うち1カ国でも危機に陥れば、すぐに隣国に波及する構造だ。

 日本が独島(日本名・竹島)や過去の歴史問題に対する不当な要求を貫徹する手段として通貨スワップを利用し、韓国に「やれるものならやってみろ」という姿勢で対するならば、韓日関係はさらに停滞せざるを得ない。
 アジアの3カ国間に領土紛争が起きている状況で、経済関係でも対立すれば、被害は特定国に限られないはずだ。
 韓日両国は通貨スワップ問題をアジアの経済協力という大きな枠組みでとらえ、合理的、理性的にアプローチしなければならない。


 スワップが必要なのは韓国であって日本ではない。
 韓国としては日本とのスワップが必要でないと感じたら、やめればいいことであろう。
 ゆとりがなければ延長し、十分やっていけるならやめればいい。
 それ以外の問題を持ち出すと、がたがたしてくる。

 
 さあ、大丈夫かな韓国のウオンは。



朝鮮日報 記事入力 : 2012/10/26 09:07
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/10/26/2012102600601.html

ウォン高進行、1年ぶりに1100ウォン割れ

 25日のソウル外国為替市場では、ウォンの対ドル相場が前日比5.40ウォンのウォン高ドル安となる1ドル=1098.20ウォンで取引を終えた。
 1100ウォンを割り込むウォン高は昨年9月9日(1077.30ウォン)以来1年1カ月ぶりとなる。

 同日は貿易業者や外国人によるドル売りが殺到し、取引終了直前の午後2時52分に1100ウォンを割り込んだ。
 心理的抵抗線の1100ウォンを割り込んだことで、ウォンは一時1097.70ウォンまで買い進まれた。

 市場関係者は「米連邦準備理事会(FRB)が前日に低金利政策を再確認した上、韓国為替当局が1100ウォンの線で市場介入する可能性は低いとの認識が広がり、ウォン高が進行した」と述べた。
 FRBが先月、量的緩和第3弾を実施して以降、ドル安が進んでいることも一因だ。

 ウォン高進行は、輸出に大きく依存する韓国経済には打撃となる。
 大韓商工会議所が輸出企業160社を対象に実施した調査によると、52.6%の企業が既にウォン高で損害を受けたと答えた。現代経済研究院によると、ウォンが対ドルで10%上昇すると、韓国の工業製品の輸出価格は平均で2.1%上昇する。

 韓国政府の市場介入を予想する声も市場にはあるが、為替当局は慎重な立場を示している。
 企画財政部(省に相当)の朴宰完(パク・チェワン)長官は25日午前、記者団に対し
 「為替相場の行方を注視しているが、新たな措置を実施する可能性は当分ない。
 基本的に為替水準ではなく、変動性、速度に注意を払うべきだ」
と述べた。

 韓国銀行(中央銀行)によると、今年第3四半期(7-9月)のウォン相場の変動幅は対ドルで平均4.10ウォンで、2007年第4四半期(10-12月)の3.80ウォン以来の小幅な値動きとなっている。




【おもしろ韓国】




___